銘銘掃掃(めいめいはくはく)


「守護心(しゅごしん)」


 今 守護心 ”守るという心” ですね。”自分だけがよければとする心”とルビをふらせていただきました。お大師様のお書きになった ”般若心経秘鍵” という中にですね、
 我々の命は、今、長寿社会といわれる中、長いこと人生を謳歌しているように見えますけれども、宇宙の流れからみれば非常に短く儚いものであり、生きている間にどんなに財産を蓄えてもどんなに楽しみを満喫しても肉体が滅んだら一貫の終わりではないかということですね。

 お大師様は 亡くなった肉体を九つにわけて状態を説明しています。

まず、(亡くなったばかりだが もう生き返ることができない段階)
次に、(体がむくんでいくさま)
次に、(青く内出血してむくんでいく姿)
次に、(中のものがでてくるおぞましいさま)
次に、(くずれていくさま)
次に、(骨だけつながっているさま)
次に、(にくがないさま)
次に、(ばらばらになった状態)
最後に、(骨も全てなくなり土に還るさま)

 要するに どんなに美しいとされる人でも命が終わればその肉体は、最終的に土に帰るわけです。人間の命は再度、元の姿で産まれてくることはできないわけです。人の命は本当に短く、永遠でないことに早く気がついて、一日一日の重さに気づき、一日一日の成すべきことをしっかりやって、自分だけの利益だけで行動するのではない、そういう生き方を心がけていかなければいけませんよ、とお大師さまは言われておるわけでございます。お正月 沢山の参拝者の方が 初詣にお見えになりますが、そのときいつもお話させていただいておりますのは ”先ず、最初に自分の幸せを祈って、そして、それだけで終わらないで下さい。もうひとつ先の、みんなで柱のように相支え合うという、人の幸せも自分と同じようにありますように。という気持ちでどうかこの一年をつつがなくお過ごしただきたい” ということをお伝えしておるわけでございます。
 皆様も、どうかこの一年それぞれの家庭、社会において相柱(アイササエル)という気持ちで日々努力していただけたらありがたいと思います。本日もありがとうございました。

合掌