銘銘掃掃(めいめいはくはく)


「お地蔵様の十徳」


 本日は、2月28日最後の日でご不動様のご縁日であります。来月はお彼岸あるいは花見の方々で当山も賑わう月を迎えるわけでございます。今日は御地蔵様の十徳についてお話をさせて頂きたいと思います。
 これは私共の寺のご本尊様 お地蔵の十の徳、或いは十種の福とも言いますが、それを表しているのであります。ここ数年御本堂でお彼岸の中日にご詠歌と音楽のコラボレーション色々な催しをさせていただいてまいりましたけども、今年はひとつ目先を変えて、ご本尊様の内陣参拝を含めた、見返り地蔵様の御開帳をやらせて頂きたいと言うことで、現在、副住職はじめ職員がその準備に携っている所でありまして。3月18日・19日・20日の3日間を内陣参拝していただきたいということであります。
 お地蔵様の十の徳とありますが、徳には二つに分けることができます。一つは知徳と云い、もう一つは幸福の福・福徳と云い、知徳と福徳合せて普通一般に徳と言われておるのであります。
知徳というのは皆さん誰でもお持ちの優れた精神性、学問の世界でも宗教の世界でも知徳は一生懸命一からスタートしてそれが二になり三へと真理を追究して行くのであります。 仕事もパーフェクトにこなせるまでには時間もかかりますし、学問の世界に於いて新しい学説を立てるにはそれなりの努力と時間を経過して一つの結論結果を得る。たゆまざる努力を経過して新しい法則、真理に到達することができる。真理を探究していく知恵から得られる結果が茲にいう徳であり その知恵を得る事によって福徳という徳が自分に備わってくるこの様に解釈できると思います。
その得たところの知恵或いは福徳を自分だけのものにしては、まだまだ半分であって、それを他人様のために役立つように人を救おうとする知恵の心・・・仏教的に云えば慈悲と云いますか、人を救ってあげたいと言う気持ちを実行する事によって得られるものを福徳と言うのだということであります。ですから福徳というのは慈悲という言葉に置き換えてもよろしいかとおもいます。仏教の究極を求めておる大乗仏教の知恵 福徳を備えることを目的とすると定義づけても過ちではないと云うことになります。
 知徳と福徳の両方備わった徳がお地蔵様には十個ありますよと経典の中に説かれておる訳であります



 これが十徳 お地蔵様の福徳ということでございます。
 ご本尊様お地蔵様を心から信じて拝みお地蔵様からの福徳を授けていただく唯 授けてもらうだけではなく、こちら側からもしっかりと信仰心を持って常に謙虚に日々の精進を怠らず生活に心がけて拝むことによってその福徳をいただくことが大事なことだと思います。
 皆様も、お時間の許す限り3月18日・19日・20日の3日間 御本尊お地蔵様のご開帳に内陣参拝いただき、ご本尊様のご縁を結んでいただけたらありがたいなぁと思うしだいであります。本日もありがとうございました。

合掌