銘銘掃掃(めいめいはくはく)


「東北関東大震災について」


 今年も安行桜が満開を迎えましたが、昨年よりも少し色が薄い様で、やはり自然の現象によって花も色取りを変えるのか・・・とここ何日か、たくさんの方々と話しをさせていただいています。
 3月11日14時46分、M9.0という大きな地震が起こりました。
 今日(3/28)現在で、1万2千人前後の方が亡くなっているであろうという報道がされております。まだ行方不明の方が多数おられるわけであります。 阪神淡路大震災の死者が6千人であり、今回の被害がいかに大きいかということがわかるわけでございます。 千葉、茨城、福島、宮城、岩手、青森の広範囲で津波の被害が出ているわけで、これからの復興で、どれほどの時間、どれほどの方々がご苦労されるのかと考えると気持も萎えてしまうような現状にあるわけでございます。
 今日も朝、ご本堂でお勤めが終わり、不動堂でお護摩を焚いている時、急に飾り物がぐらぐらしていました。ちょうど太鼓が鳴っていたので、その影響で揺れているのかと思ったのですが、後で寺務所のTVを観ておりましたら、7時24分に宮城沖でM6.5の地震が発生したということであります。 ここではそれほどの揺れを感じ無かったのですが、被災地の方々は困難な日常生活の中で余震に対しても怯えておられる・・・本当にお気の毒だと思うのと同時に、我々の住む埼玉県がこれくらいで済んだということに有難さを感じておるわけでございます。
 當山といたしましても地震の後、12日に出入りの業者さんに担当分けいたしまして、墓地の総点検をいたしました。また、山内の職員で建物の被災箇所の有無について調査をいたしました。
 墓地の方は、36件に多少の被害がありまして(墓石が倒れたとか周りの建石が壊れたということは1件もありませんでした。墓地の中の小さな燈籠やお線香入れが倒れたといった被害です)、該当するお檀家様には文書でお知らせ致しました。 また、ホームページでも現況を広く報告をさせてただきました。 お寺の被害は、ご本堂の壁の一部が剥がれた事と庭の燈籠が五基ほど到れました。 現在は、万一の事を考えて、法要はギャラリーの方で執り行わせていただいております。 この周辺でも屋根瓦が落ちるといった被害があったようです。
 仏教の言葉で 「同時聚(どうじじゅ)」 という言葉があります。 被災者の方々と私達自分の気持ちというものを、同じ目線で対応していかなくてはいけないと教えております。 第三者的に考えたり、上から目線ではいけません。 いつ私達が同じ立場になってもおかしくないわけであります。 私達も同じ目線でできる事を一生懸命ご援助させていただく・・・そういう気持が必要ではなかろうかと考えておるわけでございます。
 川口の西スポーツセンターに、被災者の方々がお見えになるという事を聞きまして、早速担当の方と会ってまいりました。 暖房設備、石油が無いという事でしたので、及ばずながら、できる限りご支援させて頂きました。また、 門前に義援箱を置かせていただきまして、沢山の浄財をいただきました。 明日(3/29)、市役所福祉課にお預けして、最終的には現地の被災者のお役に立てればと思っております。
 昔、一休さんという禅宗のお坊さんが、 ”災難会う時は、災難に会うがよかろう。これ災難を除く妙法なり” と言われたそうでございます。 人生、生きていれば、楽しいことよりも苦しいことの方が多いといわれますが、常に心構えをしっかり持って、それに負けないよう頑張っていく・・・ 我々は、ー休さんのような気持ちにはなかなかなれませんが、 この国難ともいうべき事態において、達磨のごとく ”七転八起” の精神で、一人一人の英知を結集して立ち向かって行く事が必要なのでは無かろうかと思います。
 今回の災害は、おそらくー年二年で復興できるものではないかもしれません。 當山といたしましてもできる限りの努力をさせていただき、また皆様方にもご協力いただきながら一日も早い復興が成りますように御本尊様にお祈りをいたしますとともに微力ながら労苦を惜しまず、尽力をつくしてまいりたい その様に思うところでございます。

合掌