一休入魂

2008年3月

第8回:蓮の華


 先日、埼玉会館で行われました「千人のお勤め」には約1,300人のご参加をいただき、無魔成満いたしましたこと、まず御礼並びにご報告させていただきます。当日は千人を越える人々の大読経と共に世界平和をお祈りし、祈りのエネルギーの大きさを感じ、大きな感動を得ることができました。ご参加いただきました方々に御礼申しあげます。
 さて、今回は蓮の華についてお話させていただきます。蓮の華は仏教寺院のご本堂には、宗派を問わず必ず灯明と共に飾られております。なぜ他の花ではなく蓮なのかと申しますと。皆さんもご存知かと思いますが、蓮はどの様な場所に咲くのでしょうか。蓮が咲く場所とは泥水、ドロ沼に生息します。清流ではなく、泥で濁った一見すると汚い場所に花を咲かせます。これを仏教では、我々の世界に例えるのです。この世界とは泥水の如く、多くの迷いや悩みが多く、混沌としております。決して綺麗とは言い難い世界なのかもしれません。しかし、この世界にあって我々は仏さまの教えに出会い、人生という綺麗な花を咲かせることができるのもまた、人間なのです。蓮の華のように泥中であって綺麗に咲き誇る蓮の華でありましょう、という誓いの象徴であるのです。
 先に述べましたが、先日のお勤めにおいて、ホールで1,300人の方々が経をお唱えする姿は、まさに、蓮の華が1,300咲き誇り、仏さまの世界を具現化している様にも私は感じました。その一人一人が、ご家族や周りの人々に仏の種を撒き、そしていつか、この世界が泥水ではなく、安寧の世界、浄土となることを期待せずにはいられません。
 どうか心の華を咲き誇り、その種を多くの方々に分け与えていただきたいと思います。

合掌