一休入魂

2009年1月

第11回:何苦楚魂


 新年明けましておめでとうございます。昨年以来、アメリカ発の金融危機の影響により、日本をはじめ、世界において大恐慌の様相を呈しておりますが。みなさまにおかれましては、新年に際し新たな目標を持ち、それに向かって努力の決意をされていることと存じます。
 先日、NHKのドキュメンタリー番組において、アメリカ大リーグにて活躍しております。タンパベイ・レイズ 岩村明憲選手の特集がございました。その中で、彼の座右の銘として紹介された言葉がこの「何苦楚(なにくそ)魂(だましい)」でした。  「なにくそ」という言葉はあまり聞こえのよいものではありません。少し乱暴にも聞こえます。しかし、この言葉に込められた思い、決意というものに私はとても感銘を受けました。


  「何ごとにおいても、今の苦しみ、努力が礎となる」

 今、自分の置かれている環境に悲観せず、この壁から逃げることなく、努力を惜しまなければ、未来は必ず開ける、すべての礎となる。こんな意味が込められた言葉だと私は思いました。
 わたしは常に人生とはCHOICE/選択・選ぶことだと考えています。例えば、学校へ行って勉強をする。学校へ行く為には必ず足で歩かなければなりません。寝たままでは学校へ辿り着くことは出来ません。しかし、気分は眠い、面倒くさい、行きたくないと思うこともあります。ここに一つの選択があります。面倒だが学校へ行く/学校をさぼって親に怒られるかです。環境によってはどうすることもできない場面や、そこに選択の余地がないことがあるかもしれません、しかし、多くの場合において、そこにいくつかの選択肢/自分の意思があると考えることによって、やらされるのではなく、自らやっているんだと思えることができればあと少しがんばれるのではないでしょうか。
 今日の日本の経済状況は先にも述べましたが、大恐慌といっても過言ではないほど低迷を辿っております。多くの方々が不安や戸惑いを持ち、苦しみの中にあるかと思います。 しかし、我々が今こそこの苦しみから逃げずに、5年後、10年後の日本は必ず元気を取り戻し、”子供たち、お孫さんたちの笑顔が溢れる社会を実現させる!”という強い信念のもとに日々精進すれば、必ず良い日本を作り上げることができるとわたしは信じております。

合掌