一休入魂

2009年5月

第12回:護持の心


桜の花も散り、晩春の五月、當山の木々も青々と生い茂り、桜の賑わいとはまた違った、新緑の爽やかさを感じる日々となってまいりました。
さて、先日4月18日川口市新堀にあります、正源寺に於きまして「開山400年記念 仁王門落慶式」が盛大裡に執り行われました。
この落慶式と言うのは、お寺のお堂や会館、建物が建立した際に、お披露目、お祝をするのが落慶式です。正源寺は開山400年の記念事業として多くの方々のご理解、ご協力をもって、五年にも渡る事業計画の基、見事に完成、落慶となったわけです。
この正源寺のご住職は、密蔵院住職の弟子であり、私の兄弟子にあたる方で、29歳で正源寺のご住職になられ、寺門繁栄にご尽力され、ひとつの集大成といえる仁王門建立をみごと成し遂げられました。
その中で、ご住職のご功績もさることながら、多くの正源寺檀徒のご協力がこの事業の成功の鍵となったようです。
「護持」とは守り保つという意味です。當山では護持費を管理費と共にを毎年お納めいただいておりますが、この護持費とはお墓を守り保つという意味ではなく、お寺を守り保つという意味です。この護持費を基に境内整備をしており、みなさまによってお寺が運営されているのです。お寺とは僧侶のものではなく、檀家、信徒の為の寺であり、共に守り保っていくものなのです。この共に守り保つ、そこに発展、繁栄をさせたのが今回の正源寺の仁王門事業でありました。
このような経済状況の中、多くの方々よりご協力をいただき、見事にお寺を興隆させた、正源寺檀徒各位、ご住職に敬服いたすところです。この密蔵院もそんなみなさまから愛されるお寺でありたいと考えさせられました。

合掌