一休入魂

2011年12月

第22回:一期一会


 「一期一会」とは茶道に由来するおもてなしの心を顕す言葉で、もう巡り合うことが出来ないかもしれないこのお客さまを精一杯もてなし、この巡り合わせに感謝し、この尊い時間を互いに楽しむといった言葉であるそうです。
 去る平成23年秋彼岸、密蔵院住職 第三十三世 山口正純僧正発願の元、大事業である「金剛界・胎蔵界大曼荼羅制作」が始動いたしました。
 趣旨などは専用ページをご覧いただきたいと思いますが、制作日数四年を有す将に一大事業であります。
 真言密教に於いて不可欠である両界曼荼羅を制作することは、功徳甚深であり、これ程大きな曼荼羅は簡単にはお目に掛ることは出来ません。
 皆さまのご記憶にもあるかと思いますが、本年の夏、上野 国立美術館にて「空海・密教美術展」が開催され、空海所縁の密教美術品が多数展示されておりました。 その中で一際注目を集めていたのが、神護寺・教王護国寺(東寺)・金剛峯寺の「大曼荼羅」でありました。どれも国宝や重要文化財であり、今から約千年前に制作されたものであります。
 この度、密蔵院で制作する曼荼羅は、幅190p×長さ210pであり、教王護国寺(東寺)の西院曼荼羅幅164p×185pより大きいものとなります。 現代に於いてこの規模の曼荼羅を制作するのは難儀なことであります。 しかし、言い換えれば、この歴史の節目に生きる我々が制作するこの曼荼羅は大きな意味を持ち、永代に渡り寺宝となり供養されるものであります。 それはこの度の震災殉難者の菩提を弔い、檀信徒各家先祖のご供養、子孫繁栄を永きに渡り願うものとなります。 また、数百年後には重要な文化財の一つともなるのではないかと思います。
 この住職発願による得難きご縁は、数世に渡って巡り合うことが出来ないご法縁であります。 どうかこの有り難きご法縁にご賛同いただき、ご協力を頂きたく存じます。

合掌