一休入魂

2013年2月

第26回:千里眼


 新しい年を迎え、正月の気分も抜けかけたころ、大変悲惨な事件が発生しました。 遠く離れたアルジェリアにてガスプラントをテロリストが襲撃し、日本人10名を含む多数の人命が失われるという痛ましい事件を連日マスコミが報道しております。 まず、失われた尊い命のご冥福をお祈りいたします。 また武力によってイデオロギーを通すテロ、どんな理由があろうとも戦争を行う政府に対して強く非難します。
 今回の事件は日本人が巻き込まれた人質事件の中でも類を見ない被害であった為、連日各種報道がなされておりますが、情報が錯綜し、何が事実なのか未だ見えてきません。
 アルジェリアという遠く離れた地で起きた事件、発端はテロリストによる襲撃、要求は既に捕まっているテロリストの釈放とありますが、隣国リマへのフランス軍の軍事介入が遠因とされています。 リマではイスラム過激派が支配地域を拡大しつつあり、フランスのエネルギー政策(隣国ニジェールの利権)との兼ね合いもあり、フランスは軍事介入に踏み切ったとのことです。
 フランス軍は介入後すぐに空爆を行っております。 恐らく大勢の人命が失われています。 またイスラム過激派との戦闘が日々激化しているそうです。 このリマの件を今回の人質事件が発生して初めて私は知りました。
 私たちは遠く離れた日本にいます、その日本は平和ボケといわれます。 平和の何がいけないのかと私は思います。 しかし、一歩外に目を向ければ争いによって失われる人命は数限りがありません。餓死者の数、子供たちの未来が失われる数など。
 近年の飛行機技術の発達によって、世界は小さくなりつつあります。 しかし、アフリカの飢えで亡くなる命の存在を知りつつ、我々日本人は食べ物を無駄にします。命の大切さを説きながら、他国の争いを傍観します。
 今回の人質事件によって多くのことを考えさせられました。皆様が手を合せる時、幸せを感じる時、その時に少しでも世界に目を向けて、失われている命があること、皆さんが協力できることを考え、実行するならばもっと良い世界になっていくのではないかと思います。
 この時、この地球で失われていく全ての命に合掌し、ご冥福をお祈りいたします。

合掌